秋月ATMEGA168/328用IOボードでArduino


Kimio Kosaka

 

make No.7


秋月ATMEGA168/328用IOボード(AE-ATmega)は,eJackinoをベースに作られているようです。

eJackino・ATMEGA168/328用IOボードはArduino Diecimila互換です。


目次




    Tips & Hacks

  1. 水晶・セラロック

    AE-AtmegaでArduino互換機を作る場合はX'talまたはセラロックに16MHzのものを使います。(秋月パーツリストには20MHzとなっていますが16MHzを使います) 上の例はセラロックですがX'talの使用を強く推奨します。


  2. USBシリアル変換ユニットの取り付け

    USBシリアル変換ユニットを使いまわす予定がなければ,ソケットを使わないで基板に直付けし,変換ユニットのジャンパーピンも切断しリード線でジャンパした方が良いです。ソケットを使うとユニットの取り付け位置が高くなり,ほとんどのシールド(Arduino用拡張基板)と干渉します。




    eJackino基板にUSBシリアル変換ユニットを直付けした例です。

    DCジャックより背が高いとシールドに干渉します。


  3. 電解コンデンサ C5,C6

    秋月パーツリストの電解コンデンサはピン間がやや狭く基板にジャストフィットしません。

    この基板に適合する電解コンデンサは外径8mm×高さ5mmピン間5mmのもので千石電商にあります。


      

    写真(左)秋月パーツリストのコンデンサ  写真(右)基板に適合するコンデンサ


  4. ピン・ソケット J1〜J4

    秋月パーツリストではピンが長いタイプのC-04046C-04045が指定されていますが,短いタイプのC-03785C-03784の方が良いです。


      

  5. ブートローダの書込み

    BitBang法によりAVRライタ無しでATMEGA168/328Pにブートローダを書込むことができます。

    下図のように配線して,こちらのBitBang法で書き込みます。


    connecting

    すでにArduinoを持っていれば下図の方法(Arduino as ISP)でArduino IDEから簡単にブートローダを書込むことができます。

    さらに,こんな方法を使えばブートローダは必要ありません。



  6. X4端子の活用

    1枚目にUSBシリアル載せた「親」を作り,2枚目以降のUSBシリアルを載せない「子」と『へその緒』(X4端子のTX-TX,RX-RX,RST-RST,ICSP端子の電源ライン)で接続すれば親経由で子にスケッチを流し込めます。


    ※12月21日訂正※

    TX-RX,RX-TXのクロス接続ではなくTX-TX,RX-RXのストレート接続でした。接続線を作るとき全ピンストレート接続すればOKになるようeJackinoを設計していたのを忘れていました。




    X4端子のジャンパを外すとUSBシリアル変換ユニットとATmegaチップの接続が切れるようになっています。

    X4端子の外側3本がUSBシリアル変換ユニットに,内側3本がATmegaチップに接続されています。eJackinoの回路図(PDF)参照

    親機にはUSBシリアルが装備されていないLilyPadやブレッドボード上に組んだArduino互換ボードなどに自由に接続できます。


  7. 【Hack】Arduino Proモドキ

    下図のように基板を切断し搭載部品を最小限にするとArduino Proモドキになります。スケッチの書込みはX4とICSP端子に親機を接続して行います。



  8. 実際にeJackino(親)とArduino Proモドキ(子)を接続している様子です。(写真左) この構成のArduino Proモドキは500円くらいで製作可能です。

    部品のリード線を基板のツライチで切って,はんだ付けしました。はんだ面は完全にフラットでLilyPadのようにも使えます。(写真右)

      

  9. 【紹介】シリアル版ちびでぃ〜の

    ちゃっちゃいものくらぶarduino互換 シリアル版ちびでぃ〜の on 秋月AE-ATMega基板はUSBシリアル変換部にNOKIA携帯用USBシリアルケーブルのモジュールを使っています。この手のケーブルはDTRが出ていなくてArduinoにスケッチを送るとき手動リセットが必要なのですが,このキットはモジュールを切開すると簡単にDTRが引き出せ自動リセットがかけられるので非常に使い勝手が良いです。

    USBシリアル変換にはPL-2303HXが使われています。WindowsとMacのドライバが提供されており,Linux(ubuntu)はデフォルトでドライバがインストールされています。

    キット価格は1000円(送料込),部品セット(ATmega328P,AE-ATmega基板なし)は500円(送料別) と激安です。


    シリアル版ちびでぃ〜の on AE-ATmega基板 をこんな風に実装して見た。
      

    本家・シリアル版ちびでぃ〜の on AE-ATmega基板のコンパクト実装 http://tiisai.dip.jp/?p=710


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update 2011.02.18

upload 2010.12.19

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