Arduino基板の上辺左のDIGITALソケットは100milグリッドに載っていません。これを「イタリア的だ」という人がいる。どういうことだろう? まあ,「イタリア人的な寛容(イイカゲン)さで100milグリッドに載っていなくてもイイやと製品化したんだろう」という悪口でしょう。「わざと100milピッチからズラして純正シールドしか使えないようにしていやがる」と怒るもいます。
その意見に対して「日本人の融通性の無さの典型だ」といわれたら,あまりイイ気分ではない。イタリア人だから日本人だからとステレオタイプで考えないほうが良い。
前置きが長くなりました。Arduinoのシールドを持っている人は次のようにシールドの差し込みを試みてください。
そうです。Arduinoのこのソケット位置はシールドの誤った挿入を防止する役目が持たせてあるのです。 これを『フール・プルーフ』といいます。使う人が誤ってもそうはさせない仕掛けです。
ピン配置だけでこれをサラッとやってしまうArduino基板を設計した「イタリア人」技術者はすごい。それを理解せず100milグリッドからズレているとイチャモンをつける「日本人」技術オタクは bonehead だ…と言ってはいけません。
このフールプルーフは電子回路を専門としない人の誤りを未然に防止するが 電子回路に慣れた人には余計なお節介になるわけです。
この不満を解決するためにArduinoに100milグリッドに整列したソケットを増設します。 詳しい解説は省略しますが写真をご覧ください。 5種類のプロト・シールドのうち3つがこのソケットを使い残り2種類はArduino純正位置のソケットを使います。
自作Arduino Diecimila互換ボードには最初から装備させた。
upload 2009.03.13