Raspberry Pi と Arduino の連携 / Part 1

Kimio Kosaka

 



このページは2012年で更新が止まっています。現行のArduino IDEには適合しません



Raspberry Piは3,000円程の名刺サイズのパソコンです。このRaspberry Pi と Arduino を連携動作させてみます。

先ず,Raspberry Pi上でArduinio IDEを使えるようにします。

ここでは,Raspberry PiにOSがインストールされX-windowやterminalコンソールが使える状態であることを前提にします。



目次
  1. Raspberry Piへの arduino IDE のインストール(その1:簡単)
  2. Raspberry Piへの arduino IDE のインストール(その2:リポジトリに最新版が無い時はこの方法で)
  3. Mac OS X から Raspberry Pi 上の arduino IDE を使う
  4. Windows から Raspberry Pi 上の arduino IDE を使う

1.Raspberry Piへのarduino IDE のインストール(その1)

  1. リポジトリにarduinoというパッケージが用意されていますので,次のようにコマンド入力してこれをインストールします。
    arduino-1.0.1(2012.10.20現在)がインストールされます。
  2. Raspberry PiのLXDE(X-windowデスクトップ)でLXTerminalを開き次のコマンドを入力するとarduino IDEが起動します。

2.Raspberry Piへのarduino IDE のインストール(その2)

Linux(x86)版arduino IDEをarduino公式サイトからダウンロードしてインストールする方法です。

  1. クロスコンパイラavr-gccをインストール

  2. AVRライタソフトavrdudeのインストール

  3. java実行環境のインストール

  4. Linux(x86)用arduino IDEのダウンロードとインストール

  5. Linux(x86)用arduino IDEの修正

  6. arduino IDE の起動


3.MacからRaspberry Pi上のarduino IDEを使う

X-windowのforward機能を使ってMacからRaspberry Piのarduino IDEを遠隔操作します。

  1. MacにはX11の環境をインストールしておく必要があります。

    X11のインストールはここを参照。

  2. MacのX11を起動してターミナルから-Xオプションを付けてsshでRaspberry Piに接続します。

  3. Raspberry Piに接続できたらarduino IDEを起動します(下の例はwget - tar でarduinoをインストールした場合)

    少し待っているとMacのデスクトップにRaspberry Piのarduino IDEが現れます。


4.WindowsからRaspberry Pi上のarduino IDEを使う

今度はWindowsからRaspberry Piのarduino IDEを遠隔操作します。

  1. WindowsでX-windowを利用可能にするXmingをダウンロードしてインストールします。

    Xming-6-9-0-31-setup.exeをここからダウンロードします。

    XダウンロードしたXming-6-9-0-31-setup.exeをダブルクリックしてインストールします。

  2. XmingをRaspberry Piに接続する設定を行います。
    1. Xlauchを起動します。
    2. One window を選択して[次へ]をクリックします。

    3. Start program を選択して[次へ]をクリックします。

    4. 下のように設定して[次へ]をクリックします。

      Start programの startlxde はRaspberry PiのLXDE(X-windowデスクトップ)をXmingで遠隔起動する記述です。

      Connect computerの欄にはRaspberry Piに振られたIPアドレスを記述します。ご自分の環境に合せて書き換えてください。


    5. 下のように設定して[次へ]をクリックします。

      -screen 0 960x700 はRaspberry PiのX-windowデスクトップをXmingで開くときのサイズです。


    6. 下のように設定し

      [Save configuration]をクリックして設定内容をファイル RPi.xlaunch 等の名前を付けて保存します。

      [完了]をクリックするとXmingが起動し Raspberry PiのLXDEが表示されます。

      次回からは保存した設定ファイルをダブルクリックするとxmingが起動しLXDEが開きます。


    7. LXTerminalを開きコマンド入力してarduino IDEを起動します。

Raspberry PiのX-windowを他のパソコンから遠隔制御するとRaspberry Piにディスプレイやキーボード,マウスなど接続せずに活用できるようになり非常に便利です。


upload 2012.10.20



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