これはKiCad 4.0.7向けの記事です。
KiCad 5.0ではライブラリの参照ならびに管理方法が大きく変更されました。KiCad 5.0はフットプリントライブラリをローカルにインストールしGithub参照しません。
KiCad 5.0 のフットプリント参照不具合解消のためこのページへアクセスされた方はblog記事「KiCad 5 のフットプリントライブラリ参照の不具合」をご覧ください。
1.概要
- 通常,KiCad 4.0.7(以下、KiCadと略す)はクラウド(Github)のフットプリントライブラリを参照します。
- 従って,KiCadがオフライン(インターネット接続環境に無い)のときはライブラリの参照不能がとなりレイアウト設計作業ができません。
- フットプリントライブラリをローカルにダウンロードし参照するようにしておけばオフラインでもレイアウト設計は可能となります。
- ここではmacOS版KiCadとWindows版KiCadのそれぞれについて,インストールの操作とフットプリントライブラリをローカルにダウンロードして参照する操作を記載します。
- 既にインストールされたKiCadをローカルライブラリ参照にする場合は各章のインストールの項を読み飛ばしてください。
- 末尾にオートルータのインストールについて書き足しました(2018.05.13)
2.KiCadのダウンロード
- kicad.jpの右サイドバーの最新版KiCad(4.07)のダウンロードリンクをクリックしてKiCadファイルをダウンロードします。
3.macOS版 KiCad 4.0.7
- インストール
- ダウンロードしたkicad-4.0.7.dmgをダブルクリックして2つのフォルダを指定場所にコピーする 図1
kicad-extra-4.0.7.dmgのダウンロードとインストールはしない
- ダウンロードしたkicad-4.0.7.dmgをダブルクリックして2つのフォルダを指定場所にコピーする 図1
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- ローカルのライブラリを参照する設定
3.Windows版 KiCad 4.0.7
- インストール
- ローカルのライブラリを参照する設定
- この作業にはインターネット接続され,かつgithub.comにアクセスできることが必須です
- タスクバーの検索欄にpcbnewと入力し,現れたpcbnewを右クリックして 管理者として実行 図5,図6
- フットプリントライブラリの管理 へ進む図7
図5
図6
図7
- github参照ライブラリを全部削除 図8
一括削除機能はないので1行づつ削除(クリック約100回) - ウィザードを使用して追加 をクリック 図9
- Guthubからライブラリをローカルに保存を選択,保存先はそのまま 図10
図8
図9
図10
- ライブラリを全て選択 図11
- 確認が終わるまで待つ 図12
- 確認が終わったら[NEXT] をクリック 図13
図11
図12
図13
- グローバルライブラリ を指定し [Finish] をクリック 図14
- ライブラリのダウンロード完了までしばらく待つ 図15
- ダウンロード終了。ローカルライブラリを参照するようになった。[OK]をクリックして閉じる 図16
図14
図15
図16
4.自動配線ツールFreeroutingのインストール
- Freeroutingとは
文字通りFreeの自動配線ツールです。githubリポジトリはこちら。
- https://github.com/freerouting/freerouting/files/1282814/freeroute.jar.zip
をダウンロードします。 - zipファイルを解凍するとfreeroute.jarが生成されます。
- freeroute.jarを次のフォルダ配下に保存します。
- Windows
C:¥Program Files¥KiCad¥bin¥ - mac
/Applications/Kicad/kicad.app/Contents/Applications/pcbnew.app/Contents/MacOS/ - ubuntu Linux
/usr/bin/
- Windows
- JAVA Runtime Environment
freeroute.jarの実行にはJAVA実行環境が必要です。 https://java.com/ja/download/