1.はじめに
Da Vinch 32U はストロベリー・リナックスが製造・販売しているATmega32U4搭載のマイコンボードです。これをArduino IDE 1.8.x から使って見ます。
2.Arduino Micro として Arduino IDE 1.6.x 1.8.x で使う
ストロベリー・リナックス提供のArduinoブートローダを書き込んだDa Vtnci 32Uと、その定義ファイルはArduino IDE 1.6.x 〜には適合しません。しかし,Da Vinci 32UはArduino Microと同じデバイス(ATmega32U4)と構成ですので,Micro用のブートローダを書き込めばDa Vinci 32UをArduino Microとして動作させことができArduino 1,6,x 1.8.x に対応します。
参考:Arduino UNO を用いたDa Vinci 32U へのArduino Microブートローダの書込み。
- Arduino UNOとDa-Vinciを次のように配線します。
Arduino UNO Da-Vinci 信号 D13 23番ピン(PB1) SCK D12 25番ピン(PB3) MISO D11 24番ピン(PB2) MOSI D10 3番ピン(Reset) RESET 5V 2番ピン(5V) GND 1番ピン(GND) - Arduino UNOを接続しArduino IDE 1.8.xを起動します。
- メニューバー「ツール」→「ボード」とすすみ「Arduino UNO」を選択します。
- メニューバー「ツール」→「ポート」とすすみArduino UNOが接続されているポートを選択します。
- スケッチArduinoISPをUNOに書き込みます(IDEの開くボタン→ArduinoISPを選択→マイコンボードに書き込むボタン)
- メニューバー「ツール」→「ボード」とすすみ「Arduino Micro」を選択します。
- メニューバー「ツール」→「書込み装置」とすすみ「Arduino as ISP」を選択します。
- メニューバー「ツール」→「ブートローダを書き込む」とすすみます。
ブートローダ書込終了のメッセージが表示されるまで待ちます。 - UN0,Da vinciの配線を外します。
- UNOをパソコンから外します。
- Da Vinci をパソコンに接続します。
- メニューバー「ツール」→「ポート」とすすみArduino Microが接続されているポートが表示されればブートローダは正しく書き込まれています。
以後,Da Vinci U2 は Arduino Microとして使用することができます。
3.ピンアサイン
Aruduino Microのピン定義を使ったDa Vinci 32Uのピンアサインは次のとおりです。
Da Vinci U2 | ||||
デジタルピン | アナログピン | 機能 | ポート | 物理ピン番号 |
D0 | RXD1 | PD2 | 6 | |
D1 | TXD1 | PD3 | 7 | |
D2 | SDA | PD1 | 5 | |
D3 | PWM/SCL | PD0 | 4 | |
D4 | A6 | PD4 | 8 | |
D5 | PWM | PC6 | 12 | |
D6 | A7 | FastPWM | PD7 | 11 |
D7 | PE6 | 30 | ||
D8 | A8 | PB4 | 26 | |
D9 | A9 | PWM | PB5 | 27 |
D10 | A10 | PWM | PB6 | 28 |
D11 | PWM | PB7 | 29 | |
D12 | A11 | PD6 | 10 | |
D13 | PWM | PC7(LED2) | 13 | |
D14 | MISO | PB3 | 25 | |
D15 | SCK | PB1 | 23 | |
D16 | MOSI | PB2 | 24 | |
D17 | SS/RXLED(注) | PB0 | 22 | |
D18 | A0 | PF7 | 21 | |
D19 | A1 | PF6 | 20 | |
D20 | A2 | PF5 | 19 | |
D21 | A3 | PF4 | 18 | |
D22 | A4 | PF1 | 15 | |
D23 | A5 | PF0 | 14 | |
HWB | PE2 | 16 | ||
TXLED(注) | PD5 | 9 | ||
GND | 1/17/32 | |||
VCC | 2 | |||
RESET | 3 | |||
VREF | 31 |
4.参考
Arduino Micro ピンアサイン
5.AVRISP mkII として使う
Da Vinci 32U にAVRISP mkII クローン・ファームウェアを書き込めばAVRライタAVRISP mkIIとして動かすことができます。
詳細はこちらの マイコンボード「Da Vinci 32U」でAVRISP mkII クローンを作る に掲載しました。
6.Da Vinci 32Uを初期状態にもどす方法
Da Vinci 32U4 をArduino Micro ブートローダを消去してDFUブートローダが使える状態に戻します。
- DFUローダー詰め合わせmegaUSB_DFU_Bootloaders_2e.zipをダウロードし展開します。
- AVRライタをDa Vinci 32Uに接続し,AVRライタソフトを起動します。
AVRライタやソフトは多種多様で個別説明できませんので以下に必須操作の要点を述べます。 - Da Vinci 32Uの全メモリを消去します。
- 下のようにヒューズビットを設定します。
lowFuse: 0xFF, highFuse: 0xD9, extendedFuse: 0xC3
Fuseの設定を誤るとDa Vinci 32Uがゴミと化すので注意 - megaUSB_DFU_Bootloaders_2e.zipを展開したフォルダの中の
ATMega32U4-usbdevice_dfu-1_0_0.hexを書き込みます - LockBit 0xEFを設定します。
- HWB端子をGNDに接続してリセットスイッチを押します。
USBデバイスATMEL ATm32U4DFUが出現します。