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Arduino IDE 1.8.0がリリースされました。1.8.0でもこの環境が動くことを確かめました。

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概要

Arduino IDE 1.6.13 配下に ATtiny10, ATtiny13 の開発環境を構築します。

  1. まりす(@maris_HY)氏の世界最小?のArduino互換ボードを作ってみた(暫定版)に収容されているArduino IDE 1.0.x用ATtiny10/13定義ファイルbitDuino_2014_09_09.zipをArduino IDE 1.6.13 向けに再構築しました。
  2. ATtiny10のコードを生成できる差し替え用のAVR開発ツールを作成しました。

テスト環境

Windows-7, Mac  OS X Ei Captan, Arduino IDE 1.6.13, AVRISP mkII

環境構築

次の手順で,定義ファイルの追加とAVR開発ツールの差し替えを行います。

  1. 定義ファイルのダウンロード
    1.  Arduino IDE 1.6.13用 bitDuino_1613a.zip 
  2. AVR開発ツールのダウンロード
    1. Windows用 avr-win_v1.0.0.zip
    2. Mac用 avr-mac_v1.0.0.zip
  3. 定義ファイルの追加
    1. bitDuino_1613a.zipを解凍します。
      bitDuino_1613フォルダが生成されます。
    2. 自分のスケッチが保存されるフォルダ(Windows であればマイドキュメント\Arduinoなど)を開きます。
      スケッチ保存フォルダが不明な場合はArduino IDEを起動し[ファイル]–>[環境設定] (Macの場合は[Arduino]–>[Preference] )の「スケッチブックの保存場所」を見ます。
    3. スケッチが保存フォルダにhardwareフォルダがあればその中に(無いときはhardwareフォルダを作成しその中に)解凍生成されたフォルダbitduino_1613配下のbitDuino10とbitDuino13を移動します。
  4. 【Windows】AVR開発ツールの差し替え。(ATtiny10を使う予定がなければ差替え不要です)
    1. avr-win_v1.0.0.zipを解凍します。
      avrフォルダが生成されます。
    2. エクスプローラでc:¥”program Files”¥arduino¥hardware¥toolsと開きます。
    3. avrフォルダをavr-orgと名前変更します。
    4. 解凍生成したavrファルダをavr-orgと同じ場所に移動します。
  5. 【Mac】AVR開発ツールの差し替え。(ATtiny10を使う予定がなければ差替え不要です)
    1. avr-mac_v1.0.0.zip.zipをダウンロードフォルダで解凍します。
      avrフォルダが生成されます。
    2. ターミナルを起動します。
    3. 次のコマンド操作でAVR開発ツールを差し替えます。
      $sudo mkdir /usr/local/Arduino
      $sudo mv ~/Downloads/avr  /usr/local/Arduino/
      $cd /Applications/Arduino.app/Contents/Java/hardware/tools/
      $mv avr avr-org
      $ln -s /usr/local/Arduino/avr/ ./
    4. Crosspack-AVRをインストールしている場合は次の操作でアンインストールしておきます。
       $sudo /usr/local/CrossPack-AVR/uninstall

使い方

  1. ATtiny10, ATtiny13 の選択
    「ツール」→「ボード: >」と開くとボード選択メニューの最下方にATtiny10(bitDuino 8MHz), ATtiny13(bitDuino13 9.6MHz)が表示されるので使用したいモノを選択します。
  2. 書き込み装置の選択
    「ツール」→「書込装置: >」と開き使用する書込み装置を選択します。
  3. 書込み配線(例:AVRISP mkII使用)
  4. ATtiny13を内部クロック9.6MHzで動作させる。
    新品のATtiny13は内蔵クロック1.2MHzで動作します。次の操作で内蔵クロック9.6MHzで動作させることができます。
    「ツール」→「ブートローダを書き込む」
    これは,ダミーのブートローダ書込み操作で内蔵クロック9.6MHz動作のfuseビットを設定しています。
    ATtiny10に対して,このダミーのブートローダ書込み操作を行ってもfuseビットは変化しません。

動作しないとき

正しくインストールしたはずなのに動かない。動いていたのに突如動かなくなった。という場合はこちらをチェックしてください。

Arduino IDEで勝手にAVR-GCCが書き換えられる件

履歴

2016.12.19 16:40 update bitDuino定義ファイル更新 Thanks @maris_HY
2016.12.19 15:42 upload

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