0.改訂情報
- ATtiny10/13用の定義ファイルをbitDuino_2017にアップデートしました。
- クロック選択が可能になりました。
- board.txtの記述誤り訂正(ATtiny10のRAM容量32を64と誤っていた)
- ファイルのダウンロードは本文2.1.「定義ファイルのダウンロード」参照
1.概要
Arduino IDE 1.6.x,Arduino IDE 1.8.x. に ATtiny10, ATtiny13 の開発環境を導入します。
2.開発環境導入
次の手順で,定義ファイルの追加とAVR開発ツールの差し替えを行います。
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定義ファイルのダウンロード
Arduino IDE 1.6.x 1.8.x用 bitDuino_2017.zip
まりす氏(@maris_HY)の「世界最小?のArduino互換ボードを作ってみた(暫定版)」のArduino IDE 1.0.x用ATtiny10/13定義ファイルをArduino IDE 1.6.x 1.8.x 向けに再構築しました。 -
avr-gcc開発ツールのダウンロード
Arduino IDEに対応させたATtiny10用のコード生成もできる avr-gcc ver.4.9.2 です。
- Windows用 avr-win_v1.0.0.zip
- Mac用 avr-mac_v1.0.0.zip
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定義ファイルの追加
- bitDuino_2017.zipを解凍します。
bitDuino_2017フォルダが生成されます。 - 自分のスケッチが保存されるフォルダ(Windows であればマイドキュメント\Arduinoなど)を開きます。
スケッチ保存フォルダが不明な場合はArduino IDEを起動し[ファイル]–>[環境設定] (Macの場合は[Arduino]–>[Preference] )の「スケッチブックの保存場所」を見ます。
- スケッチが保存フォルダにhardwareフォルダがあればその中に(無いときはhardwareフォルダを作成しその中に)解凍生成されたフォルダbitduino_2017配下のbitDuino10とbitDuino13を移動します。
- bitDuino_2017.zipを解凍します。
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【Windows】avr-gcc開発ツールの差し替え。
(ATtiny10を使う予定がなければ差替え不要です)
- avr-win_v1.0.0.zipを解凍します。
avrフォルダが生成されます。 - エクスプローラでc:¥”program Files”¥arduino¥hardware¥toolsと開きます。
- avrフォルダをavr-orgと名前変更します。
- 解凍生成したavrファルダをavr-orgと同じ場所に移動します。
- avr-win_v1.0.0.zipを解凍します。
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【Mac】avr-gcc開発ツールの差し替え。
(ATtiny10を使う予定がなければ差替え不要です)
- avr-mac_v1.0.0.zip.zipをダウンロードフォルダで解凍します。
avrフォルダが生成されます。 - ターミナルを起動します。
- 次のコマンド操作で開発ツールを差し替えます。
$sudo mkdir /usr/local/Arduino $sudo mv ~/Downloads/avr /usr/local/Arduino/ $cd /Applications/Arduino.app/Contents/Java/hardware/tools/ $mv avr avr-org $ln -s /usr/local/Arduino/avr/ ./
- Crosspack-AVRをインストールしている場合は次の操作でアンインストールしておきます。
$sudo /usr/local/CrossPack-AVR/uninstall
- avr-mac_v1.0.0.zip.zipをダウンロードフォルダで解凍します。
3.コンパイル動作確認
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ATtiny10, ATtiny13 の選択
「ツール」→「ボード: >」と開くとボード選択メニューの最下方にATtiny10(bitDuino10), ATtiny13(bitDuino13)が表示されるので使用したいモノを選択します。
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スケッチ
下のスケッチを入力します。
#define PIN 3 #define DTIME 500 void setup() { pinMode(PIN, OUTPUT); } void loop() { digitalWrite(PIN, HIGH); delay(DTIME); digitalWrite(PIN, LOW); delay(DTIME); } -
検証(コンパイル)
- [ツール]->[ボード:]でATtiny13(bitDuino13)を選択します。
- [ツール]->[Clock:]で1.2MHz(Internal)を選択します。
- [検証]ボタンをクリックしてスケッチのコンパイルを行います。
- avr-gcc開発ツールの差替えを行っている場合は,さらにATtiny10(bitDuino10)とClock:8MHzを選択し[検証](コンパイル)を行います。
- エラーが出なければATtiny10/13開発環境は正しくインストールされています。

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動作しないとき
正しくインストールしたはずなのに動かない。動いていたのに突如動かなくなった。という場合はこちらをチェックしてください。Arduino IDEで勝手にAVR-GCCが書き換えられる件
4.注意情報
- ATtiny13にはクロック128KHz(Internal)以下の動作モードがありますが,AVRライタが「低速クロック」に対応していないとの読み書き不能になるため,クロック選択メニューから外してあります。
- ATtiny13を低速クロックにして読み書きできなくなった場合,次の方法で復元できるようです。
- ATtiny13ヒューズリセッターで対策する(Google検索)
- ATtiny10は動作クロックの変更方式がATtiny13と異なるため読み書き障害は発生しませんが,低速クロックの場合delay関数による待ち時間の精度がかなり悪くなるため,125KHz未満のクロックは選択メニューから外してあります。
5.その他
- Arduino IDEでATtiny他の開発 Arduino IDEのATtiny/ATmega開発環境構築と使い方の統合ページです。
update 2017.01.05 定義ファイルをbitDuino_2017.zipにupdate
upload 2016.12.28 kimio kosaka
