表面実装のATtiny10単体にAVRライタでプログラムを書き込む時、書き込み用のソケット(治具)を使う。これが普及品でも結構なお値段–>ソケット変換アダプタ(SOT23)、ソケット単体,中華通販。これらを使わないで、何とか手軽にできないものかと考えていたら突如アイデアが降ってきました。
> ホットグルーの型で位置決め治具を作る。
この、お手軽治具はATtiny10だけでなく、他の面実装マイコンにも応用できるはずです。
- 用意するもの。ATtiny10,SOT23ブレークアウトボード,グルーガン,台所洗剤(中性洗剤)
図1
- ATtiny10をブレークアウトボードに固定して作業板に置き台所洗剤を塗布します。(図2)
- ATtiny10は接着剤で固定した方が良い。
- 作業板の方にも図のように洗剤を塗布しておきます。
- 洗剤は次の行程のホットグルーを接着させないための隔離剤として働きます。
- ブレークアウトボード全体が隠れるほどホットグルーを垂らします。(図3)
図3
- グルーが冷えて固まるまで動かしません。固まったらブレークアウトボードとグルーの塊を剥がします。(洗剤が隔離剤として働き接着していないはずです)(図5)—-この型を取ったグルーの塊をATtiny10とブレークアウトボードの位置決め治具として使います。
図4
図5
- 新たなブレークアウトボードにリード線を接続します。このときスルーホールを埋めないようにします。スルーホールが位置決め穴になります。(図6)
- ブレッドボードにセットします。(図7)
図6
- グルーの塊のくぼみにATtiny10をセットします。例では,すこし持ち上がるように凹みに紙を敷きました。(図8,9)
図8
図9
- ブレッドボードに載せているブレークアウトボードにATtiny10をセットしたグルーの塊をかぶせます。(図10)—-スルーホールの凹とグルー塊の凸で適正位置におさまります。
- 書き込むときは,ATtiny10のリードとブレークアウトボードのパッドが確実に接触するように指で押さえておきます。(図11)
図11
- 小さいブレッドボードで専用の書込治具を製作しました。輪ゴムで型を押さえます。
- 輪ゴムで押さえる方法に行き着くまで以下を試しました。
- アキバ★デンシ氏のアイデア「レゴかなにかでヒンジのブロックと組み合わせると、面白そう」をやって見ました。
- シャコ万で押さえてみた。締めすぎると型(グルーの塊)が変形します。
参考:ATtiny10のArduino IDE開発環境 bitDuino10(専用AVRライタ必要),bitDuino10-aTPI(専用ライタ不要)