KiCad 5.0 / 5.1 入門実習テキスト「KiCad Basics」頒布中
2019年3月14日にKiCad 5.1.0 がリリースされました。既刊「KiCad Basic」を改訂して5.1に対応させました。
日本時間 2018年7月21日17時頃 KIcad 5.0.0 Stable 版がリリースされたのを検知した。
かねてより準備をしていたKiCad 5.0.0 stable に対応する入門実習テキストの制作作業に入った。5.0.0への対応は5.0.0-rc2を用いてある程度は事前に4.0.7対応版からの改訂を行っていた。しかし,5.0.0-rc3でrc2からUIが変更になった箇所があったりしたため,rc版で完全改訂をしてもstable版でUIがまた変更になったら改訂作業が二度手間になるので,しばし静観していた。
5.0.0 stable がリリースされてから、すぐにダウンロード&インストールして稼働させ,操作場面を逐次キャプチャーしながら入門実習テキスト改訂作業を始めた。KiCadは後方互換をあまり考慮しないので,5.0.0は4.0.7からUI等が大きく変更になったところが多々ある。後方互換を考慮しないということは過去の悪いUIをバッサリ切り捨てることができるので5.0.0は4.0.7より操作性がかなり向上している。
最も大きな変更があったのはシンボル・ライブラリ,フットプリント・ライブラリ回りで5.0.0は4.0.7とは全く別物の操作体系となっている。
今年,4月頃から5.0.0 stable がリリースされたら3日以内に対応する実習入門テキストを出すことを計画していた。21日夕方に5.0.0 stableのリリースがあってから予定通りに24日夜に5.0.0stable対応の入門実習テキストをマッハ新書で頒布開始することができた。
ただし,3日以内の頒布開始にこだわったため,ライブラリ関係の記述はカットした。ライブラリ関係の変更は甚大でこれを全面改訂するには,5日程度の作業が見込まれた。Make Faire Tokyoへの出展も控えていることから改訂に割ける時間は限られておりMFTokyo準備作業と並行すると改訂版完了は2週間後と見積もった。
「間髪を入れず出す」方針を最優先してライブラリ関係の記述をばっさりカットした版を7月24日に頒布開始した。マッハ新書はとりあえず出版して後から徐々に改訂を重ねて完成版を作るといった運用ができる書籍なので,今回はその方法を採用して「とりあえず版」を刊行した。
8月22日 ライブラリ操作を書き加えた初版完成形のver.1.2.0をリリースしました。
KiCad 5.0 / 5.1入門実習テキスト「KiCad Basics」頒布中