日本縦断自転車行(0)・きっかけ

1. すべては落車からはじまった

2018年春，自転車ツーリング中に落車して鎖骨を骨折した。鎖骨の中程が折れたのではなく外端で折れて肩の骨から外れたので完治するまで６ヶ月かかった。この期間は自転車ツーリングは封印して治ったらどこへ行こうかとあれこれ思いを巡らせながら日本地図を眺めていた。
最初は，瀬戸内の「しまなみ海道」に行こうとルートを引いた。尾道まで輪行してしまなみ海道で今治に渡る。

尾道ーしまなみ海道ー今治

私は２１〜２４歳の頃，しまなみ海道の四国側の端の今治市に住んでいた。海上保安庁の燈台の仕事をしていた。仕事でしまなみ海道周辺の島々を巡っていたので，しまなみ海道を通りながら，かつて保守していた燈台や潮流信号所に立ち寄るルートを引いひていると…当時250ccのオートバイで四国各地を巡った野宿ツーリングを思い出した….
「しまなみ海道で今治に行くなら，ついでに四国をぐるっと回ろうか」とルートを伸ばし始めた。
八幡浜までルートを伸ばしたところで「ここからフェリーで臼杵に渡って九州を横断して野宿で長崎まで行ったよな〜」と思い出す。

2. ルートが伸びる

「そーいえば，九州の南部は鹿児島市あたりまで行ったことはあるが南端の海岸には行ったことないよなぁ….」そう，私は燈台の仕事や野宿ツーリングで日本各所の海岸を巡っていて海上保安庁時代に行ったことない所は薩摩半島，大隅半島，下北半島，津軽半島であった。津軽半島は2017年に自転車で巡った。九州に渡るのなら南端の佐多岬に行くかと佐多岬までのルートを引いた。

尾道ー今治ー八幡浜ー臼杵ー佐多岬

3. 日本縦断へ

そして，思考が一気にぶっ飛ぶ。「佐多岬〜宗谷岬の日本縦断をよく聞くよな何キロあるんだ？2500Kmかぁ２週間で走れるかも…」と考えてwebで日本縦断自転車ツーリングの先行事例を検索したら沢山ある。
自分が引いた尾道〜佐多岬の逆ルートを伸ばしたような佐多岬ー宗谷岬のブルベ「BAJ2400」が出てきた。
ブルベ（仏：Brevets）:タイムや順位にはこだわらず、制限時間内での完走を認定するサイクリング・コンペティション