1. バイクパッキング・スタイル
野宿荷物はバイクパッキング・スタイル基本にして独自の工夫を加えて搭載します。
バイクパッキング・スタイルは下図のような荷物搭載スタイルです。
典型的なバイクパッキング・スタイル
2. ワンタッチ着脱システムの併用
私の自転車にはハンドルとシートポストにリクセンカウルの荷物着脱マウント(KlicFixシステム)を装備しています。バイクパッキング・スタイルのハンドルバーバッグやサドルバッグを縛り付けようとすると,この着脱マウントを取り外す必要があります。しかし,マウントの取外しや取付けは手間なので着脱マウントを生かしたバッグ類の装着を考えました。
- ハンドルバーバッグの固縛用カバーのストラップを取り払いKlicFix互換アダプタプレートを取り付けて着脱マウントに装着できるようにしました。
- バイクパッキング用のサドルバッグは用いずマウントにKlicFix荷物ラック(商品名:バリオラック)を装着し,そのラックに一般的なバックパック(容量20リットル)を固縛するようにしました。
- 着脱マウントの耐荷重が5Kgでバックパックに装備を詰め込むと5Kgギリギリとなり走行振動による繰り返し荷重がかかると悪影響が出そうなので自作のラックステーを設けて振動を抑えることにしします。
3. ハンドルバーバッグ+コンプレッションベルト
ドロップハンドル車だとハンドルバーバッグはハンドル幅に規制されます。寝袋とマットをハンドルバーバッグに入れて左右のロールをいっぱいに絞ったが僅かに長くドロップ部分で干渉して取り付けできません。そこで,コンプレッションベルトを使って縮めてから装着します。
4. カーゴケージの追加
ハンドルバーバッグ,フレームバッグ,リアのバックパックを取り付け野宿用品を収容したところトップヘビーになり重量バランスが悪かったので,ダウンチューブとフロントフォークにカーゴケージを設けて重量物をここに分散してトップヘビーを解消しました。
超軽量でコンパクトなキャンプ用品を揃えればカーゴケージはは不要になると思いますが現有の用品で旅に出出ます。
5. パッキング全容
【余談】使用自転車
ラフロード短距離走用のシクロクロスバイクです。2016年頃に導入しました。普段は荒れた林道や河川敷のラフロードを通り抜けるツーリングを主にやっており、それまではマウンテンバイクを使っていました。マウンテンバイクは舗装路が遅くて距離を稼げないのでマウンテンバイクよりは舗装路を早く走れるシクロクロス車を選択しました。シクロクロス車はハンドリングがクイックでラフロードの障害物を交わしながら走るには面白いのですが舗装路を淡々と一直線に走るのは不得意です。そんな自転車で日本縦断ツーリングに挑むのは酔狂な話だと自覚しています。
6. 手直し
この野宿ツーリングフル装備で東京湾1周走行したら色々と不具合なところが現れました。
- フロントフォークのケージマウントが緩んだ
フロントフォークにナイロン・バンドでケージマウントを固縛したが少しでも緩んで下にずれるとフロントフォークがテーパー状のため即ユルユルになり固縛力がゼロになる。前輪にケージを巻き込んでスポークが折れて走行不能になる恐れがあった。ケージを再固縛しかつハンドルからストラップでケージを吊って下にズレないよう応急対策をして走行を継続した。 - 帰還後,左右のケージをステンレス針金で吊る対策を施した。
- ラックステーが振動防止に全く役に立っていなかった
ラックとラックステーはベルクロテープで結んでいたが,その程度の固定力では走行中ラックが振動しステーを叩きステーが後ろにずれてラックとの接続が外れた。ストラップで緊縛するようにした。また,ステーが前後に動かぬようにステンレス針金を渡して対策した。 - ダウンチューブ下面の増設ボトルケージが緩んだ
マウントが緩み左右に振れチェーンリングに接触することがあった。このボトルケージは取外してラックステー左右にボトルケージを付けた。
7. テストツーリング(霞ヶ浦1周)
各対策の効果と野宿フル装備で輪行ができるかどうか検証するため1泊2日で利根川サイクリングロード経由霞ヶ浦1周テストツーリング(250Km)を実施しました。テストツーリングの詳細は次の記事で紹介します。
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