0.改訂情報
- AVRISKmkIIなどの専用AVRライタを必要としないATtiny10開発環境を作りました。
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お手軽軽ATtiny10開発環境を別ページにて公開しています。
. - 開発環境をArduino IDE ボードマネージャからインストールできるようにしました。
1.概要・注意
- まりす氏(@maris_HY)の「世界最小?のArduino互換ボードを作ってみた(暫定版)」のArduino IDE 1.0.x用ATtiny10/13定義ファイル群「bitDuino」をArduino IDE 1.8.x 向けに改編しました。
- ver.1.8.5 以降の Arduino IDE に ATtiny10, ATtiny13 の開発環境bitDuino10,bitDuino13を導入します。
- 注意)ver.1.8.5 よりの前のArduino IDEでは ATtiny10用スケッチのコンパイルができません。
- 注意)やdigisparkの開発環境をボードマネージャからインストールすると古いバージョンのコンパイラ(avr-gcc)がオーバーライドされATtiny10のコンパイルができなくなります。(参考: /SanguinoyArduino IDEで勝手にAVR-GCCが書き換えられる件)
Arduino IDE 1.8.10 と下記掲載のATtiny10開発環境は適合しません。
ATtiny10開発環境は Arduino IDE 1.8.9 配下でお使い下さい。
2.開発環境のインストール
- インターネットに接続されていることが必須です。
- 下の直接リンクURLをコピーします。
https://kimio-kosaka.github.io/bitDuino10/package_bitDuino10_index.json https://kimio-kosaka.github.io/bitDuino13/package_bitDuino13_index.json
- Arduino IDEを起動し「ファイル」→「環境設定」と進みます。図1
「追加のボードマネージャのURL」欄に先ほどコピーした直接リンクURL(2行)を貼り付け[OK]をクリックして閉じます。図2
図1
図2
- [ツール]→[ボード:]→[ボードマネージャ…]と進みます。図3
- ボードマネージャウインドウが開きます。
最後尾までスクロールするとmaris_HY / modified by Kosaka.Lab の2つの環境(bitDuino10とbitDuino13)がリストされるはずです。図4 - 必要に応じてbitDuino10もしくはbitDuino13,あるいは両方をインストールします。
図3
図4
- 「ツール」→「ボード:」と進みボードリストの下の方にスクロールし,bitDuino10,bitDuino13の項目が見えれば正しくインストールされています。図5
図5
3.コンパイル動作確認
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ATtiny10, ATtiny13 の選択
「ツール」→「ボード: >」と開くとボード選択メニューの最下方にATtiny10(bitDuino10), ATtiny13(bitDuino13)が表示されるので使用したいモノを選択します。
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スケッチ
下のスケッチを入力します。
#define PIN 3 #define DTIME 500 void setup() { pinMode(PIN, OUTPUT); } void loop() { digitalWrite(PIN, HIGH); delay(DTIME); digitalWrite(PIN, LOW); delay(DTIME); }
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検証(コンパイル)
- [ツール]–>[ボード:]でATtiny13(bitDuino13)を選択します。
- [ツール]–>[Clock:]で1.2MHz(Internal)を選択します。
- [検証]ボタンをクリックしてスケッチのコンパイルを行います。
- さらにATtiny10(bitDuino10)とClock:8MHzを選択し[検証](コンパイル)を行います。
- エラーが出なければATtiny10/13開発環境は正しくインストールされています。
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動作しないとき
正しくインストールしたはずなのに動かない。動いていたのに突如動かなくなった。という場合はこちらをチェックしてください。Arduino IDEで勝手にAVR-GCCが書き換えられる件
4.注意情報
- ATtiny13にはクロック128KHz(Internal)以下の動作モードがありますが,AVRライタが「低速クロック」に対応していないと読み書き不能になるため,クロック選択メニューから外してあります。
- ATtiny13を低速クロックにして読み書きできなくなった場合,次の方法で復元できるようです。
- ATtiny13ヒューズリセッターで対策する(Google検索)
- ATtiny10は動作クロックの変更方式がATtiny13と異なるため読み書き障害は発生しませんが,低速クロックの場合delay関数による待ち時間の精度がかなり悪くなるため,125KHz未満のクロックは選択メニューから外してあります。
5.その他
- Arduino IDEでATtiny他の開発 Arduino IDEのATtiny/ATmega開発環境構築と使い方の統合ページです。
「Arduino IDE で ATtiny 他の開発」にもどる
6.来歴
2018.05.03 | @kimio_kosaka | ArduinoUNO+TPI 書込みスケッチによる「お手軽ATtiny10開発環境」を構築し別ページで公開。 |
2017.12.04 | @kimio_kosaka | bitDuino10, bitDuino13 を Arduino IDEのボードマネージャからインストールできるようにした。 bitDuino10, bitDuino13開発環境定義ファイル群をgithubに移動 |
2017.12.03 | @kimio_kosaka | Arduino IDE 1.8.5 内蔵avr-gccコンパイラがATtiny10に対応したのでコンパイラの差し替えの記述を削除。 |
2017.01.05 | @kimio_kosaka | 定義ファイルをupdate(クロックをメニュー選択できるようにした。ソフトウエアタイマーの精度向上) |
2016.12.28 | @kimio_kosaka | bitDuino10,bitDuino13開発環境のインストール方法と利用手順をWebに公開 |
2016.12 | @kimio_kosaka | bitDuino をArduino IDE ver.1.6.x に対応させる。 ver.1.6.xではAttiny10とAttinu13はコンパイル環境を同一にできないためbitDuino10とBitDuino13に分離。 |
2014.4 | @kimio_kosaka | @kimio_kosaka版を廃棄しbitDuinoの利用に移行 |
2014.4 | @maris_HY | @kimio_kosaka版を機能強化したbitDuinoを開発公開 |
2013.11 | @kimio_kosaka | Arduino IDE ver.1.0.5 に ATtiny10,13の開発環境を構築。開発環境のインストールと利用手順公開 |