KiCadにSPICEが内蔵されたのは知っていたが回路シミュレーションは主にLTSpiceで行っているので特段使っていなかった。
先日,使ってみてかなりイイ。アナログ回路ならば回路図入力→シミュレーション→基板設計がKiCadだけで一気通貫で可能。
…という事で実習テキスト「KiCad-SPICE Basics」を書きました。
KiCad-SPICEの情報がWebにあまり無いので無償版も作成して頒布することにしました。

書籍概要(有償版:青+赤 / 無償版:青部分のみ)
1. 概要
1.1.目的・目標
1.2. SPICEとは
1.3. KiCadのSPICEシミュレーションの流れ
2. トランジスタ回路のシミュレーション
2.1. 準備
2.2. 回路図入力
2.3. トランジスタのSPICEモデル割当
2.4. 信号源の設定
2.5. シミュレーション
2.5.1. 過渡解析(1)基本
2.5.2. AC(周波数特性)解析
2.5.3. 過渡解析(2)回路定数を変化させる
2.5.4. ワークブック
2.6. 2SC1815の使用
2.6.1. 回路図変更
2.6.2. SPICEモデルの入手
2.6.3. SPICEモデル修正(mfg=* エラー回避)
2.6.4. 2SC1815のSPICEモデル割当
2.6.5. ピン配列が異なる不具合
2.6.6. ピン配列をあわせる
2.6.7. シミュレーション
3. オペアンプ回路のシミュレーション

3.1. LM741反転増幅回路
3.1.1 SPICEモデルの入手
3.1.2. LM741のSPICEモデル割当
3.1.3. シミュレーションからシンボルを除外
3.1.4. DC解析
3.1.5. 過渡解析(パルス応答)
3.2. LM358バンドパスフィルタ
3.2.1. SPICEモデルの入手
3.2.2. SPICEモデルの割当
3.2.2.1. KiCad-SPICE用サブサーキット記述
3.2.2.2. サブサーキット記述概説

4. 外部NGSPICEの利用
4.1.  NGSPICEのダウンロード / インストール
4.2. KiCadから呼出して実行
4.3. SPICEスクリプトの記述 / 実行
4.3.1. SPICEスクリプトの記述
4.3.2. SPICEスクリプトの実行
4.4. 変数 / 計算式

4.5. PLOT(グラフ表示)オプション
4.5.1. 目盛り範囲,目盛りピッチ
4.5.2. グラフタイトル,軸ラベル
4.6. 繰り返し処理

4.6.1. 回路定数を変化せせてシミュレートする
5. 参考になるWebサイト
有償版:現在はKiCad入門実習テキストの付録として頒布中。内容強化して単体での頒布を予定。
https://kosakalab.booth.pm/items/941963
無償版:有償版から3章・4章を除いたものを無償で頒布中
https://kosakalab.booth.pm/items/1534903

頒布ライセンス:CC-BY-NC-SA 4.0国際

シミレーション例

下の回路のR2を5KΩ〜27KΩまで変化せて出力電圧(Vout)の変化をシミュレート

2SC1815電流帰還バイアス方式電圧増幅回路

SPICE-Script

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