KiCadで「正しく」DXFファイルをインポートする方法
- 二次元CADで図形を描きます(例ではAR-CADを使用)
描画原点を描画図形の左下に設定しています
描画データをDXFファイルでエクスポートします
- KiCadのレイアウトエディタPcbnewを起動して次のように設定します。
① グリッドサイズを 5.0000mmにします
②「グリッド原点を設定」を選んで
③ 図面の任意の場所にグリッド原点を設定します
④ このとき,ステータスバーに表示されるカーソルの絶対座標値(X,Y)を記録します。
- DXFファイルのインポート
① メニューバー「ファイル」→「インポート」→「DXFファイル」と進みます
「DXFファイルインポート」ダイアログが開きます
②「ユーザ定義の位置」を選択します
③ X位置,Y位置に先に記録したグリッド原点の絶対座標値を入力します
(上記②③の操作でDXFファイルの描画原点とグリッド原点を一致させた)
④ インポート先のレイヤーを選択します
「OK」をクリックしてインポートします
- 以上の操作で二次元CADで描いた図形をKiCadにインポートすることができます。
この方法を準用すればフットプリントエディタにDXFファイルの描画データをインポートすることも可能です。
- 正しくDXFファイルをインポートする要点は
① インポートする図形の原点と基板原点を一致させる
② 寸法単位(mm, inch)を一致させる
DXFフォーマットの方言
DXFファイルフォーマットはその規格が厳密ではなく様々な方言が存在します。
KiCadがインポートできないDXFファイルは、その「方言」フォーマットがKiCadに適合していないので、KiCad側の操作だけでは読み込むことはできません。
参考
下記のKiCad 5 の自習用実習テキストを有償頒布しています。
KiCad 5 の操作習熟にご利用ください。